メゾン・エ・オブジェ・パリ2026に出展しました

メゾン・エ・オブジェ・パリ2026に出展しました

2026年9月10日から14日まで、フランス・パリで開催された国際見本市「Maison & Objet(メゾン・エ・オブジェ)」に、「東京手仕事」ブースの一員として出展しました。

メゾン・エ・オブジェは、インテリアやデザインに関わる人々が世界各地から集まる国際的な展示会です。

今回、武笠表具店からは「書パネル」「和紙パネル」「掛軸」「鏡屏」を展示しました。

初めての海外展示会

初の海外展示会。というか、国内の展示会も今年の6月に初めて出たばかりで、経験値が圧倒的に不足している状況。。

何を展示すべきか、悩みに悩み、当店の強みを少しでも出せる商品を、と思いたち、

表具の技術を生かしつつ、現代的な空間にも合う商品、という視点からこのようなラインナップとなりました。

今回展示した商品

書パネルは、大1点、小2点を出展しました。書は、書家の葛谷綺仙さんに揮毫していただきました。

海外の方が「書」に対してどのようなイメージを持っているのかは分かりませんが、今回はあえて伝統的な表装とは異なる、鮮やかでポップなパネルに仕立てました。少しでも目新しさを感じてもらえたら、という狙いです。

和紙パネルは、今年6月の国内展示会に出展したものを、今回も展示しました。和紙と布、それぞれの色や質感から「和」を感じてもらいつつ、現代の住空間にも取り入れやすい形に仕立てたつもりです。

掛軸は、当店で長く保管していた古い軸を仕立て直しました。全体をモノトーンでまとめ、伝統的な掛軸でありながら、現代的な空間にも合わせやすいデザインを目指しました。

「注文を受けてつくる」から「自分で商品をつくる」へ

これまで私どもの仕事は、お客様から作品をお預かりし、ご希望を伺いながら掛軸や額、屏風、パネルなどに仕立てる、受注生産がすべてでした。

今回は、書家さんに書いていただいた作品を自分の思うとおりに仕立てて商品にし、自分で価格を決め、カタログに掲載するという新しい試みでした。

お客様のご要望に応じて仕立てる仕事とは異なり、どのような作品やデザインが受け入れられるのか、どれくらいの価格帯がふさわしいのか。普段の仕事とはまったく違うところで、悩み、考えました。

英語版の商品カタログも制作しました

ちなみに、今回の出展に合わせて、武笠表具店の英語版商品カタログも制作しました。

これまでに製作した掛軸・額・パネル・屏風などを紹介するとともに、それぞれの作品を現代的な空間に飾ったイメージカットも掲載しています。

実際に製作した作品の写真を使い、現代的な室内に飾ったイメージをAIで生成しました。便利な時代になりましたね……。

英文もAIに考えてもらったものです。ただ、残念ながら、その英語が本当に正しいのかどうかを判断できる英語力を持ち合わせていないため、カタログの中身は非公開にしておきます(笑)。

ブースでは作業動画も上映

ブース内には武笠表具店の情報が各所に掲示され、私が表具の作業をしている動画も上映されていました。

(反射でうまく撮れませんでした。。)

動画には、完成した商品だけでなく、裏打ちや、素材を裁断して仕立てていく工程も、うまいこと編集していただいていて、あたかも一流の職人であるかのような映像に仕上がっていました(笑)

また、「東京手仕事」のメゾン・エ・オブジェ用パンフレットにも、武笠表具店の商品情報を掲載していただきました。

会場で得た反応と学び

会場では、フランスの方だけでなく、世界各国から訪れた方々に作品をご覧いただきました。国や文化によってさまざまな反応があることを、とても新鮮に感じました。

なかには、今回展示した商品をとても高く評価してくださる方もいて、今後の取引につながりそうな手応えもありました。

その一方で、来場者の方々との会話や、ほかのブースの展示品を見るなかで、「もっとこのような商品の方が反応が良かったかもしれない」「ここはこのように変えた方がよい」と感じる場面もあり、学ぶことがとても多くありました。

もし次回出展する機会があれば、今回とはまったく異なる商品ラインナップになると思います。

とはいえ、自分が仕立てたものがパリの会場に並び、さまざまな国の方々にご覧いただけたことは、本当に貴重な経験でした。

今回の経験や会場でいただいた反応を今後の商品づくりに生かしながら、表具の新しい可能性を引き続き探っていきたいと思います。

 

Follow me!