レンタル額装、作品張り込み作業
先日のブログでもお伝えしました、
書道展覧会に向けて、レンタル額へ本紙(作品)の
張り込み作業が佳境を迎えています。
レンタル額は、様々な色の紙や裂が
張られております。
書家さんから色の指定がある場合もありますが、
大半は表具師にお任せ、な感じです。
そこで当表具店では、書の内容や、墨の濃淡などから
ふさわしい背景の色を選択しています。
作品を引き立てるため、色選びは責任重大です。
レンタル額の色を決めたら、作品を水刷毛で湿らせ、
そのあと、糊をつけます。
通常の額装ですと、額に張り込んだ作品は
数年・数十年は剥がすことがないため、
かなりしっかりと張り込みます。
しかし、展覧会用のレンタル額装の場合、
会期の終了後は、レンタル額から作品を剥がし、
そのままお客様に返却するため、
しっかり張り込んでしまうと、
レンタル額から剥がしづらかったり、
レンタル額から剥がす際に作品が破れてしまったり、
裏打ち紙が剥がれてしまったりします。
そのため、適度に剥がしやすく、
とはいえ会期終了までは絶対に剥がれない
糊付けが必須となります。
そんなこんなを経て張り込んだ作品。
展覧会の搬入日に向けて、まだまだ作業は続きます。
そんな当表具店のレンタル額についての詳細は、
こちらのページをご覧ください。