仮張り板の製作

今日は仕事が落ち着いていたので、

以前からやろうと思っていた仮張り板の製作に

取り掛かりました。

 

仮張り板とは、裏打ちした紙や裂を乾燥させる際に

張り込む板のことです。

紙や裂を張った状態は下の写真のような感じです。

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展覧会の時期には一度にたくさんの作品を

仮張り板に張り込む必要があるため、

様々な寸法の仮張り板を何枚も保管しています。

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今回は、持ち運びができるように、

少し小型の仮張り板を作ってみようと思い、

不要になった和額の下地を利用することにしました。

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今日は、袋張りをした上に、

和紙をベタ張りしました。

後日この上にもう一度和紙を張り、

その上にラッカー塗装をします。

 

伝統的な仮張り板は、柿渋を塗るのですが、

当店ではこのラッカー塗装の仮張り板を

多用しています。

この塗装加工をすることで、

紙や裂が板から剥がしやすくなり、

糊残り・紙残りも少なくなります。

 

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さいたま・浦和・県庁前。
掛軸・額・屏風・ふすま・障子の
『武笠表具店』です。
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書道展覧会の額装

今月も書道展覧会の額装のご依頼を

多数いただいております。

当店では、様々なサイズのレンタル額を

保有しており、

お客様の作品寸法に合わせて、

ご提供することができます。

また、作品を引き立てる地(ベース)の

部分の布・紙の色や、

作品の周囲にアクセントとなる筋(すじ)

を入れることもできます。

展覧会への出展をご検討の際は、

是非お気軽にご相談ください。

搬入や搬出なども代行して行います。

立地的に、埼玉会館、埼玉県立近代美術館、

うらわ美術館などは

特にご近所ですので、得意分野です!

話は変わりまして。

先週、表具の作業に欠かせない糊作りを

しました。

生麩(しょうふ)糊という、小麦粉でん粉を煮て作る

表具作業に適した糊です。

右の写真のように糊を入れた甕を和紙で封をして、

次に蓋を開けるのは1年後。

糊の表面を覆うカビをきれいに取り除いて、

再び和紙で密封。

それを5年程度繰り返すと「古糊」が完成します。

この「古糊」は通常の糊より接着力が弱くなり

表具作業に適した糊となります。

なぜ接着力の弱い糊が表具に適しているのかは

また改めてご説明したいと思います!

 

 

◎さいたま・浦和・県庁前。
/ 掛軸・額・屏風・ふすま・障子の『武笠表具店』です。

「東京都職業能力開発協会会長賞」受賞

昨日、一昨日と新宿駅の西口広場イベントコーナー

にて、「職業訓練校生徒作品展’18&匠の技展」

という催しがありました。

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私は、昨年の職業訓練校技能祭にて

出展した作品(掛軸・額・屏風・インテリアパネル)

を今回も出展し、その中の「額」が

「東京都職業能力開発協会会長賞」を

いただきました。

スライド1

表具の訓練校だけでなく、

建築・着付け・製本・畳・板金・美容の各訓練校と、

貴金属・椅子張り・印章・寝具・洋裁・和裁・調理

等の各技能士会に所属する皆様の作品が

展示されており、またいろいろな体験コーナーも

充実していました。

 

私は印章技能士会のブースで篆刻の体験を

しましたが、技能士の方から一時間以上に渡って

丁寧に指導をいただき、満足のいくものが

作れました。「武笠」の「武」の字です。

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今年の4月で訓練校を卒業とするため、

来年なイベントには関わることができませんが、

また機会があれば参加してみたいです。

 

 

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年末の障子・ふすま張替え

2017年も残すところあと6日となりました。

 

今年の汚れは今年のうちに。

年末の大掃除の時期ということで、

障子やふすまの張替えの

ご依頼も多くいただいております。

 

障子・ふすまの破れや汚れ、張り替えるだけで

部屋の雰囲気もがらっと変わります。

 

 

障子・ふすまの張替えで綺麗さっぱり、

気持ちの良い新年を

お迎えいただけることと思います。

破れにくいプラスチック障子などもお奨めです。

 

 

障子、ふすまの張替えは、ぜひ武笠表具店まで!

 

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表具技能祭2017 その4

表具技能祭への出展シリーズ、本日が最終回、

インテリアパネルのご紹介です。

 

昨年の技能祭、今年5月の表装作品展と、

インテリアパネルを出展してきましたが、

いずれも平面上は四角型だったため、

今回は円形に挑戦しました。

※過去の作品↓

 

裏打ちした裂、円形の厚紙、スポンジを

材料にパーツを作りました。

仮に並べてみたところと、配置検証中。

 

以上を経まして、完成したのがこちら。

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写真で見て気になっていたタイルのパターン張りを

モチーフに、表具の意匠と技術をアレンジして

製作しました。

想定してた以上に制作時間がかかりましたが、

なかなか良い出来になったかなと。

 

全4回、お付き合いいただきありがとうございました。

懲りずにまた新たな作品作りに挑戦していきます!

 

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表具技能祭2017 その3

表具技能祭に出展した和額のご紹介です。

 

前回ご紹介した屏風と同じく、

下地骨の状態に「骨縛り」「骨ベタ張り」

「蓑張り①」「蓑張り②」「蓑押さえ張り」

「下袋」「上袋」と下張りを重ねました。

 

続いて、裂の柄を合わせて張り、

金襴の筋、本紙を張り込んで、

縁を取り付ければ完成です。

柄合わせはかなり手こずりました・・。

DSC_0164

 

全景はこちら。

DSC_0163

書は私が書いたものではないですが、

「楽亦在其中矣」という論語の中の一節からの引用で、

『質素な暮らしの中にも楽しみはある』という

意味の言葉とのことです。

 

次回はインテリアパネルをご紹介します。

 

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表具技能祭2017 その2

表具技能祭に出展した屏風のご紹介です。

 

下地骨の状態に「骨縛り」「骨ベタ張り」

「蓑張り①」「蓑張り②」「蓑押さえ張り」

「下袋」「上袋」と下張りを重ね、

縁(へり)の裂地を張った状態がこちらです。

 

この本紙部分に、金箔・銀箔の砂子蒔きをします。

縁の裂地が花柄だったので、同じかたちの型を作り、

そこに箔を蒔きました。

 

これだけだと少々物足りないので、

この色味に合いそうな和紙を裏打ちし、

同じ花型でカットし、張ることにしました。

 

仕上げに、掛軸にも押した落款を押して完成。

一気に作品ぽくなりました。

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全体像はこちら。

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いかがでしたでしょうか。。

また後日、和額・インテリアパネルも

ご紹介してまいります。
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