仮張り板の製作
今日は仕事が落ち着いていたので、
以前からやろうと思っていた仮張り板の製作に
取り掛かりました。
仮張り板とは、裏打ちした紙や裂を乾燥させる際に
張り込む板のことです。
紙や裂を張った状態は下の写真のような感じです。
展覧会の時期には一度にたくさんの作品を
仮張り板に張り込む必要があるため、
様々な寸法の仮張り板を何枚も保管しています。
今回は、持ち運びができるように、
少し小型の仮張り板を作ってみようと思い、
不要になった和額の下地を利用することにしました。
今日は、袋張りをした上に、
和紙をベタ張りしました。
後日この上にもう一度和紙を張り、
その上にラッカー塗装をします。
伝統的な仮張り板は、柿渋を塗るのですが、
当表具店ではこのラッカー塗装の仮張り板を
多用しています。
この塗装加工をすることで、
紙や裂が板から剥がしやすくなり、
糊残り・紙残りも少なくなります。