お持ちの画や書を、ご自身で書かれた作品をオリジナルパネルに仕立てます。色や柄など作品のイメージに合わせたデザインのご提案も致します。

和室・洋室を問わず飾ることができ、贈答用でのご依頼もお受けしております。

また、書道の個展・社中展へのパネル仕立てでの出展も多く承っています。レンタル額装とは違い、そのままご自宅に持ち帰って飾ることができますので、小さめの作品や、お子様・学生さんの作品の表装にご用命いただくことも多くあります。

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パネル仕立てのメリットは?額装との違いは?当表具店での事例紹介

書道展への出展の際に、最近特にご要望が多いのが「パネル」での出展です。パネル仕立ての一番のメリット、それは、書道展後にそのままのかたちでご自宅に飾ったり、お知合いの方に贈ったり出来る点です。

額装ですと、マット(縁と作品の間の部分)は、一色の裂(もしくは紙)で仕立てるのが一般的です。

対して、パネル装の場合、数種類の裂や紙を使ってお仕立てすることで、インパクトがあって、おしゃれな仕上がりにすることができます。(公募展の場合、パネル仕立てでの出展が不可の場合もありますので、出展要項をご確認ください。)

もちろん、書道展出展以外のパネル仕立ても承っています。

当表具店では、パネル仕立てのご希望があれば、作品に合わせて、デザインのご提案を致します。

当表具店のホームページを見ていただいていて、「あれと同じデザインにして欲しい」と言われることもあれば、「贈る人の趣味に合わせたデザインを考えて欲しい」ということもあります。

「大好きな映画のポスターの雰囲気でデザインして」や、「結婚記念」「誕生日祝い」「新築祝い」「出産祝い」などなど、ご依頼は様々です。

なお、「デザイン」して欲しい、というご要望がある場合は、当表具店では、パソコン上でデザインを作成し、ご提案致します。

数案ご提案し、ご納得いただけるものをお選びいただけるよう努めております。

素材は、基本的には裂・紙、数十種類からお選びいただけますが、もし、どうしてもご希望のものがない場合は、買い付けに行くことも致します。

実際に当店でパネル仕立てをご依頼いただく場合、店頭に作品をお持ちいただいて、その場で打合せ、という場合が多いですが、ご来店が難しい場合、作品を当店まで宅配便等でお送りいただいてメール、電話でお打合せ、というかたちも可能です。

お仕立て完了後は、宅配便にてご指定場所へパネルをお送りいたします。

ぜひ、日本全国、海外からもご注文をお待ちしております。

この作品、額とパネル、どっちが向いてますか?

と言われることがありますが、基本的には、「お好み」です。

額の場合、縁が四方に回ることで、日常から切り取られたかのような特別感を演出できます。

一方、パネルは、額のようにカチッとしたフレームがあるわけではないので、飾る壁面と作品を緩やかに繋ぐことができ、額に比べるとカジュアルな印象となります。

(いずれも私個人の感想です。)

額は、市販されているものからお選びいただく必要がありますので、お好みに合う額に出会えない可能性はあります。

パネルの場合は、オーダーメイドなので、色や形もかなり自由に決めることが出来ます。極端な話、丸や三角にすることもできます。

額は、作品の上にアクリルやガラスを入れて作品を保護できますが、パネルは作品が剥き出しの状態となります。(汚れの付着などを気にされる場合、表面にアクリルを化粧ビスでとめた「アクリル付きパネル」にすることもあります。)

作品を保護できる、という観点から、一般的に、骨董的な価値のあるような作品、数十年前に書かれたような作品を、パネルにしたいという方はまずいません。パネル化を希望されるのは、基本的に新作が多いです。

画か書で言うと、書。画の場合、作品自体に色や形があったりするので、パネル化にあたってマット部分にも色や形が加わるとちょっとハレーションを起こしがちです。

どんな「書」がパネル仕立てに適しているの?

書道作品でもパネル化を望まれることが多いものと、そうでないものの傾向があります。

漢字の場合、一文字、多くても三文字くらいの場合が多いです。

あとは、近代詩分と呼ばれる、漢字とかなが混ざって、詩や歌、現代文を表現した作品が多いです。

日本人であれば誰でも読めて、意味を理解できる文字・文章、色は墨の黒一色。

この辺がマット部分に象徴的な装飾を施せるパネル仕立てと相性が良いようです。

例えば、「春」という作品の場合、マットは新緑の黄緑や、桜をイメージさせる薄ピンク。そこに花びらや若葉をイメージさせるような形の小さな裂をあしらうなど、いろいろとデザインの可能性が拡がります。

パネル仕立ての大きさはどれくらい?

これはもちろん、作品の大きさによります。

多いのは、半紙くらいのサイズ(長辺30cm前後×短辺20cm前後)の作品です。

それぐらいのサイズですと、パネルにする際は、作品の周囲に5~10センチくらいのマットを設けて仕立てることが多いです。

そうすると、パネル寸法は長辺40~50センチ、短辺30センチ~40センチ程度となることが多いです。

厚みは2~3センチとなります。

ただ、どんなサイズの作品だろうと仕立てられるのがパネルの良いところでして、10センチ角の極小サイズの作品から、140cm×140cm、100cm×200cmといった超大型サイズでも(もちろんそれ以上でも)対応可能です。

作品のサイズと、飾る場所の寸法を教えていただければ、最適な寸法の割り出しも致します。(大型のパネルの場合、重量も重くなりますので、飾りたい壁面の下地の状態もお確かめください。)

パネルの側面(小口)ってどうなってるの?

側面の仕上げ方もいろいろとあります。

正面のマットの裂をそのまま側面まで張る仕立て方、側面だけ別の色の裂や紙を使う仕立てもあります。

正面はモノトーンなど、落ち着いた色味の裂を使い、側面だけビビッドな色の裂を使うなんてことも出来ます。

見る角度を変えると、側面の鮮やかな色味がちらっと見えて、作品の印象も変わる、というような効果も演出できたりします。

パネルに仕立てる金額ってどれくらいかかるの?

パネル仕立ての金額ですが、先述の半紙サイズの作品ですと、¥6,000~8,000くらいになります。

デザインの難易度や、使用する裂・紙によっても変動致します。

この価格は、簡易梱包(エアキャップ等での梱包)でのお渡しの金額のため、保管や贈答用に段ボール製の箱が必要でしたら、別途箱代¥500を頂戴しております。

また、完成後にご指定先へ宅配便での発送をご希望される場合、半紙程度の作品の場合、送料は¥1,500いただいております。

・・・

サイズが大型になると、それに応じて金額も変わってまいります。

パネルの長辺+短辺に応じて、下記金額が目安となります。
(デザイン費は別途となります。)

70cm~90cm(半紙作品サイズ)・・・¥6,000~8,000

90cm~110cm・・・¥8,000~10,000

110cm~130cm・・・¥10,000~15,000

130cm~150cm(半切1/2作品サイズ)・・・¥15,000~20,000

150cm~170cm・・・¥20,000~25,000

170cm~200cm・・・¥25,000~30,000

200cm~230cm(半切作品サイズ)・・・¥30,000~35,000

230cm~260cm(全紙作品サイズ)・・・¥35,000~40,000

260cm~応相談

長辺+短辺が110cmを超えますと、寸法によっては箱を特注する必要が出てきます。

また、170cmを超えますと、通常の宅配便での配送が難しい場合があり、運送費が高額になる場合があります。

当店でのパネル仕立て事例写真

ここからは、当店で実際に手掛けたパネル仕立ての写真を掲載致します。

上記はいずれも、半紙作品くらいのパネル仕立てですが、以前のブログでもご紹介したような大型のパネルのお仕立ても承っております。

写真をご覧いただくとわかるかもしれませんが、当表具店でデザインする場合、基本的には無地の裂を組み合わせて作るようにしています。

表具(掛軸)用の柄のある裂を使いますと、どうしても床の間・和室の雰囲気に合うデザインになってしまい、リビングや玄関など、現代的なお宅の雰囲気にマッチしないことが多いのです。

ですが、もちろん、伝統的な日本家屋にお住まいの方や、和室に飾りたい、という方には、趣のある和柄の裂地を組み合わせて、飾る空間に適したデザインをご提案することも可能です。

あとは、昔着ていた着物、お気に入りの着物の生地を使いたい、というご要望もあります。

柄物の着物生地同士を組み合わせたり、柄物と、無地の裂を組み合わせたり、いろいろなご提案ができます。

最後はちょっと変わり種。書作品のないパネル仕立てです。

これだと先述の「思い入れのある裂」だけをパネルに仕立てることもできます。

もちろん、着物じゃなくて、Tシャツ、手拭い、ハンカチなどでもOKです。

こちらのページもご覧ください。

当表具店の一番の強みは、ご要望に応じてデザインのご提案が出来ることだと自負しております。

ご希望がありましたら、是非お気軽にお問合せください。

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