仮張り板の上塗り
桜も満開をむかえ春本番。
とはいえ、新型コロナの影響で
何かと気持ちが晴れない日々を
お過ごしかと思います。
当表具店も、毎年開催されていた書道展が
軒並み中止になったり、
予定していた襖・障子の張替えが延期になったりと、
少なからず影響を受けています。
こんなときこそ普段できない道具のメンテナンスを、
ということで、仮貼り板の上塗りをしてみました。
作品や裂の裏打ちの工程に欠かせない
仮貼り板ですが、使っているうちに、
糊や紙の残りカスが付着し、
拭いても拭いてもなかなか取りきれない
状態になります。
そのため、定期的に上塗りし
表面を平滑にしておく必要があるのです。
以前の投稿でも書きましたが、
当表具店の仮張り板は、ラッカー塗装しています。
以前は刷毛で塗ってましたが
文明の利器、ローラーでラッカーを塗ります。
均一に。満遍なく。
塗り終わったら天日で乾かし、
乾いたら、背面を塗ります。
乾くのは結構あっという間です。
これで、一度に大量の裏打ちも対応可能です。
新型コロナが一刻も早く落ち着き
大量のご依頼が舞い込む日を
心待ちにしています!