当店の創業年は初代の武笠春吉が18歳の年(明治31年)と
言い伝えられていますが、実は定かではありません。
(その父にあたる武笠由太郎が初代だという説もあります。)
我が家に伝わるもので唯一年代の検証ができるのは、
上写真の将棋盤です。
これは、渋沢栄一が愛称「恭慶館」を命名したことでも知られる
浦和市公会堂(現 浦和区仲町公民館)が大正5年に完成した時に、
その建築端材で作られたものです。
春吉が趣味であった将棋の盤を自ら製作したものですが、
その裏側には「公会堂紀念材 経師屋 武笠」との記載があります。
これは自らが公会堂の仕事に関わったことを後世に残すため、
刻印したものと考えられます。
当時の武笠表具店が大規模な公共事業に関わっていた証として、
今も大切に保管しています。
※当店の過去については、こちらのブログも是非ご覧ください。
■沿革
1898年(明治31年)
武笠春吉により春榮堂(のちの武笠表具店)が創業
1916年(大正 5年)
浦和市公会堂(現 浦和区仲町公民館)の内装の仕事を受託
1954年(昭和29年)
武笠春吉の死去に伴い、武笠芳太郎が二代目として跡を継ぐ
㈲武笠表具店を会社組織として登録
1990年(平成 2年)
武笠芳太郎の死去に伴い、武笠由一が三代目として跡を継ぐ
1999年(平成11年)
店舗新装
2016年(平成28年)
社名ロゴ刷新、ホームページ開設
2023年(令和5年)
武笠由一が代表取締役退任、武笠敦史が四代目として跡を継ぐ