■張替え、新規製作
「穴があいた」「汚れが目立つ」といった障子の張替えを致します。
伝統的な風合いを持った障子紙に加えて、
破れにくく水にも強い強化障子紙もございますので、お気軽にご相談ください。
※お仕事の流れについてはこちらをご覧ください。
※こちらのブログでも障子の張替えについて詳しく記載しています。
障子のメンテナンス作業!!障子張り替えはいつやるのが最適?!

私達の暮らしで、和室に欠かせないものに障子があります。長期間障子の張り替えをしていない場合、日焼けや汚れも次第に目立ってきます。ここでは、障子のメンテナンス作業をする際の最適な張り替え時期と共に、障子の役割や参考になるポイントなどをお伝えします。
現代の障子張り替えの傾向とは?
障子と言うのは、和室に存在する木枠に紙を貼っているもので、閉めていても明かりが入るのが特徴です。マンションや洋風住宅が多くなっている現在でも、和室の存在や需要は多くあり、日本人にとって和室は必要な空間と言えます。その中でも、畳や障子と言うのは和室に欠かせないものです。ですが、新築購入した家であっても、経年劣化、ペット、子供などによって、傷みが出てくるものです。破けた障子や劣化した障子は外から中が丸見えになったり、見栄えもよくありません。なので、張り替えはどうしても必要です。また、昔は障子の張り替えも自分で行なう方が多かったですが、最近は、自分で行わずにプロに任せる方が増えています。
そもそも住宅における障子の役割・効果とは?
■高い通気性をもっている
和紙を使用した障子紙は、外気とのフィルター代わりになっています。空気を自由に通しつつ、ホコリやニコチンなどの有害物質を吸着します。昨今の住宅は機密性に優れたものが主流ですが、自然な換気がしづらく、カビやダニの原因になることもあります。その点、障子は優れた通気性によって、部屋の中を常に清潔に保つことが期待できます。
■吸湿性に優れている
障子は、室内に湿気がこもってしまうことを防止し、室内の温度変化を抑える効果があります。冬は暖かく、夏は涼しく。高温多湿が特徴の日本の気候には最適な建具といえます。
■断熱性能がある
窓に隣接している障子の場合、窓と障子の間の空気層が熱の伝わりを抑えるため、実はカーテンよりも高い断熱性能があることが分かっています。夏は冷気を、冬は熱気を室内から外部に逃しにくくする効果があるといえます。
■障子の役割・効果のまとめ
障子にはこのように優れた役割・効果がありますが、障子が古かったり、きちんと張られていなかったりすると、本来持つ効果を得ることはできません。障子の張り替えに最適な時期を選んで、皆様もしっかりメンテナンスを行って下さい。
障子張り替えの最適なタイミングとは?
障子を張り替える目安、最適な時期
一般的に障子の寿命と言うのは、約3年~4年と言われておりますが、昔ながらの原料・製法で漉かれた障子紙ですと10年近く使用し続けることも出来ます。ただ、よく障子を見てみると劣化に気付くこともよくあります。
・小さな穴が開いている
・変色している
・カビが生えている
・紙がたるんでいる
例えば、上記のような症状が障子に見られることがあります。障子の和紙は薄くて繊細なので、破れや変色などが生じやすいと言えます。
見た目が悪い障子のまま使用し続けていては、急な来客の際などに不具合があるかと思います。是非一度、障子の状態を確認し、適切なタイミングで障子の張り替えを行いメンテナンスされることをお勧め致します。
障子を張り替えるタイミング
イベントごとに合わせて、障子を張り替えるのもタイミングとしてお勧めです。例えば、冠婚葬祭の時期、お正月やお盆時期などのタイミングが挙げられます。このようなイベントがある時期はご自宅へ訪問される方も多くなるかと思います。友人や来客にご自宅で快適に過ごしてもらうためにも、穴があいたり変色したりした障子を見せることがないよう、障子の状態をこまめにチェックし必要があれば張り替えをするのがお勧めです。
障子の張り替えに最適な時期・季節
張り替えに適している時期、実は夏がピッタリです。そのポイントと言うのは、湿度が高い点が挙げられます。日本の気候の特徴として、梅雨から夏にかけての湿度は高くなりますよね。障子紙と言うのは、私達の目には見えませんが水分を吸収しています。湿度が高い夏の時期は特に多くの水分を吸収しており、その分、紙が伸びた状態になっています。この伸びた状態で障子に張り込み、張り上がって障子紙が乾燥すると紙が縮み、ピシッとしっかり張られた状態になるため、シワが無く美しい障子に仕上げることができるのです。
障子の張り替えに最適な天候
前述のとおり、障子紙と言うのは、湿度が高い時期の方が美しく張ることができます。このポイントを押さえて張り替えを決めるのであれば、雨の日が最適と言えます。雨が降っている日は普段に比べて湿度も高くなり、障子紙も沢山水分を含んでいます。もちろん、天候に関係なく「大至急で張り替えたい」「休日に終わらせたい」など、いろいろなご都合もあるかと思いますので、その場合はぜひプロにご相談ください。
障子の種類と張り替えポイントとは?
張り替える障子の種類と選び方
障子を張り替える際には、新しい障子紙が必ず必要になります。障子紙と一言で言っても、実は種類のラインナップも豊富なので、自分の好みや空間に合った障子紙を探すことができます。障子紙を選ぶ際には、張り替え方法の違いと素材の違い、この2つのポイントに注目して選ぶことがコツになります。
張り替え方法の違い
プロが張り替えをする場合は、障子張り用の糊を使用して張ります。しかし最近では、アイロンをかけるだけで張れる障子紙や、両面テープで張るやり方もあります。張り替えに不慣れな方は、アイロンや両面テープを使った方が難易度は低いかと思います。ただ、高級な障子紙などを張る際は、糊で張った方が仕上りが綺麗ですので、糊を使うようにしましょう。
素材の違い
手漉き障子紙、機械漉き障子紙、プラスチック障子紙、この3つにタイプが分けられます。手漉き障子紙は楮(こうぞ)などの天然素材を原料としており、文字通り手作業で漉かれた最高級紙です。風合いと丈夫さを兼ね備えた障子紙です。機械漉き障子紙は化学繊維や合成繊維を機械で漉き込んだものです。量産ができ最も需要が多いのもこの機械漉き障子紙です。破れにくい加工をした強化障子紙もあります。プラスチック障子紙は、和紙をプラスチック素材で両面からはさみこんだものです。破れにくいので、ペットやお子様のいるご家庭には最適です。先述のアイロンやテープで施工するタイプの障子紙はこのプラスチック障子紙になります。
プロに依頼した場合の一般的な料金相場とは?
・一般的な障子紙 約2,000円~4,000円
・強化障子紙 約3,500円~5,000円
・プラスチック障子紙 約6,000円~9,000円
自宅の障子の数が多くてご自分で張り替えるのが面倒だったり、張り替える時間がなかったり、そんな方にはプロに張り替えを依頼するのがお勧めです。その際にかかる費用相場については、上記が目安となるので参考にしてください。この相場は、標準サイズの障子1枚を張り替えた場合の価格です。通常より幅が大きな障子の場合、金額も上がります。また障子紙の種類でも価格は変わりますので、ご自身が求めている機能や耐久性なども考慮してご判断ください。さらに、雪見障子(猫間障子)など一部がガラスになっていて、その部分を小障子で開閉できるタイプの場合、一般的な障子に比べて張り替えも手間がかかりますのでご注意ください。職人が手掛けた手漉き障子紙も、紙の種類や表具店によって価格は様々です。近年では手漉き障子紙を採用されるお宅は減りつつありますが、風合い・耐久性などは、やはり他の紙とは違い高級な雰囲気があります。是非ご検討ください。
まとめ
障子の張替えと言うのは、一見簡単そうに思える作業であっても、意外に繊細な作業で手間がかかります。また、障子張りに慣れていないと失敗して紙がよれたりシワになったりします。そんな時は自分で何とかしようとせずに、プロに障子の張り替えを依頼しましょう。素人とは比べものにならない程、美しく綺麗に張り替えさせて頂きます。張り替えが不安な方や住まいを綺麗に見せたい方はお気軽にご相談ください。
当表具店でのお仕事の流れについてはこちらをご覧ください。