表具技能祭2017 その2

表具技能祭に出展した屏風のご紹介です。

 

下地骨の状態に「骨縛り」「骨ベタ張り」

「蓑張り①」「蓑張り②」「蓑押さえ張り」

「下袋」「上袋」と下張りを重ね、

縁(へり)の裂地を張った状態がこちらです。

 

この本紙部分に、金箔・銀箔の砂子蒔きをします。

縁の裂地が花柄だったので、同じかたちの型を作り、

そこに箔を蒔きました。

 

これだけだと少々物足りないので、

この色味に合いそうな和紙を裏打ちし、

同じ花型でカットし、張ることにしました。

 

仕上げに、掛軸にも押した落款を押して完成。

一気に作品ぽくなりました。

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全体像はこちら。

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いかがでしたでしょうか。。

また後日、和額・インテリアパネルも

ご紹介してまいります。

 

屏風の修復のその後

先日の屏風修復のその後です。

破れてしまっていた作品部分(本紙)を裏打ちして修復しました。

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屏風本体は下張りまで終えた状態でしたが、

今回はそこに仕上げを張り、縁を取り付けました。

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一気に屏風っぽくなりました。

金箔の紙はちょっとした下地の凹凸を拾うため、張るのが非常に難しいです。

 

続いて、本紙を張ります。

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周囲に濃い糊、真ん中には水(もしくは薄い糊)をつけます。

こうすることで、糊・水が乾くと本紙がピンと張って皺がない状態となります。

 

無事に張り終えた状態が下の写真です。

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無事に修復が完了しました。

本紙の色あせに比べて、金箔の色は鮮やかですが、

経年で元の落ち着いた深みのある屏風になります。

※屏風のお仕事についてはこちらもご覧ください。

 

 

 

屏風の修復

今日は屏風の修復作業です。

 

いつ頃作られたものか定かではありませんが、

しっかりした仕立ての立派な屏風です。

 

ただ、残念ながら表面はかなりボロボロな状態です。

書の作品部分(本紙)や、

屏風を開閉させるための紙番(かみつがい)も破れてしまっていました。

こういう状態の場合、本紙はもちろん、上張り・下張りを剥がし、

いったん下地の骨の状態にしてからの仕立て直しが必要なため、

新規で屏風を製作するのと、ほぼ同じ作業を行います。

 

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上張りを剥がすと、反故紙で張られた下張りが出てきました。

これを剥がしたうえで、新たな下張りをします。

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続いて、蓑張り、蓑ベタ、下袋、上袋、と下張りを重ねます。

こうして何層にも張り重ねることで、軽くて丈夫な下地となります。

この間に、紙番も新たに修復しました。

 

左が下張りを終えた状態、

右はそこに裏面の仕上げ張りをした状態です。

裏面が乾いたら、表面の仕上げを張り、

そのあと、いよいよ破れを修復した本紙を張ります。

続きは、また後日!

※屏風の制作・修復をご検討中の方はこちらも是非ご覧ください。

 

 

オリジナルミニ屏風のその後

7月15日を最後に消息の途絶えていました、

オリジナルミニ屏風ですが、なんとか裏打ちもうまくいき、

次の工程に進んでおります。

 

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無事に開きました!

 

4つの扇の微妙な大きさのずれを補正するため、

鉋(かんな)で周囲を削ります。

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続いて下地の最終工程、袋張りにかかります。

最初に「下袋」、その上に「上袋」と二層に張ります。

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残すはいよいよ仕上げ張りですので、

また後日ご報告します!

 

 

 

 

屏風製作中(その2)

引き続き、空いた時間を使って屏風製作に取り掛かってます。

 

前回に続いて、扇と扇のつなぎとなる紙番(かみつがい)を貼りました。

下の写真は、ようやく4つの扇が一つに繋がったところです。

 

糊を乾かしてる間に、表に貼る布の準備です。

もうすぐ梅雨も明けて夏!ということもあり、

海・波をイメージした布を貼ろうと思います。

今回は、青海波(せいがいは)という文様の布を選びました。

(日暮里の繊維街で買ってきました。)

 

布は最初に水をつけた際、伸びたり縮んだりするので、

後々作業がしづらくならないよう、あらかじめ霧を吹いて湿りを

入れることで伸び縮みが済んだ状態にしておきます。

 

この後は裏打ち作業です。

布はそのままでは皺やたるみが出て加工がしづらいので、

裏に紙を貼って補強します。

 

が!、本日この裏打ち作業を盛大に失敗したので写真はありません。

なんとか次の工程に進めるのか、布の買い出しからやり直しかは

とりあえず裏打ちした布が乾くのを待っての判断です…。

 

屏風製作についての続報が今後なかった場合、

まあそういうことだったのだとお察しください。。

 

屏風製作中

練習で屏風を製作中です。

屏風は折れ曲がった扇(面)の数によって、

「二曲(きょく)」「四曲」「六曲」という名称になりますが、

今回は「四曲」に挑戦してます。

 

 

写真は扇と扇のつなぎとなる、紙番(かみつがい)の部分を貼っているところです。

屏風自体は中国から伝来したものですが、この紙番は日本独自のものらしいです。

仕組みは単純ですが、いざ作るとなると、意外と難しかったりします…。

強度のある紙が望ましいので、弊社では昔の反故紙(不要になった紙)を使用しています。

 

また進捗をご報告しますので、お楽しみに!

 

こんな感じでオリジナル屏風、掛軸、額のご用命も承っておりますので、ぜひお問合せください。

 

屏風の修復、その後

先日の屏風修復のその後です。

骨がむき出しになったところに、新たに下張り、袋張りと重ねていきます。

さらに裏に紺の布、表に金箔紙を張りました。

※本来は蝶つがい部分も和紙で作りますが、今回は省略してます。

あとは、外しておいた周囲の枠をつけ直し、本紙(作品)を張りなおすと完成です。

あ、袋張り以外は全て、父の作業です。念のため。