2023年10月近況報告
ここ数日で一気に秋の気配。
いかがお過ごしでしょうか。
当表具店は、秋の展覧会シーズンで
忙しくお仕事をさせていただいております。
そんな中での近況報告です。
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当表具店も所属しております、表具の組合、
「一般社団法人 東京表具経師内装文化協会」の
ホームページがリニューアルしました。
当表具店は、埼玉にお店がありますが、埼玉の表具組合ではなく、
より多くの同業の方が所属していて、仕事上の繋がりも深い、
東京の表具組合に所属しております。
こちらに協会員紹介として、当店のページがあります。
お知らせページの方には、先日の当ブログでご紹介した、
「ものづくり匠の技の祭典2023」のステージ実演後の匠オフショットも載ってます。
これで私も匠の仲間入りです!(違う?)
それと、こちらのページでは、
6月に開催された「第66回表装・内装作品展」の人気投票結果が掲載されています。
数ある作品の中で、私の作品は4位だったようで、大変光栄です。
昨年(2022年)の人気投票でも3位?4位?あたりだったと思うので、
来年は、より上位を狙いたいと思います。
(作品の制作工程はこちらから。)
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当表具店では、明治の頃から、掛軸・屏風・額・ふすま等々のお仕立て、お仕立て直しを
承っておりますが、代々伝わるこの技術・技法は一般に「江戸表具」と呼ばれるものです。
この「江戸表具」ですが、昨年(2022年)11月に、経済産業省より、
国の「伝統的工芸品」に指定されました。
東京表具経師内装文化協会のこちらのページにも「江戸表具」について
掲載しています。
この指定を受けたことにより、伝統的技術・技法、原材料によって製作された
「江戸表具の製品(作品)」は、所定の検査に合格すると「伝統証紙」を
貼付できることになりました。
掛軸、巻子、襖、屏風、額等、「江戸表具」の製品のお仕立てを検討されている方で、
「伝統証紙」の貼付をご希望の方は、是非当表具店にご相談ください。
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そんな「一般社団法人 東京表具経師内装文化協会」ですが、
8月の総会におきまして、私(武笠敦史)、理事に選任いただきました。
80年以上の歴史があり、150名を超える会員が所属する団体ですので、
身の引き締まる思いです。
肩書に恥じぬよう、精一杯取り組む所存です。
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話はガラッと変わりますが。

近所の高校のアナウンス部の方々が、当表具店を撮影したいということで
いらっしゃいました。
他店さんの映像と合わせてドキュメンタリー映像に編集されるそうです。
写真は、障子張りの実演を撮影されてる風景。
見習い表具師を標榜する身でありながら、
カメラの前でいろいろ偉そうに語ってしまったので、
完成した映像を見たい気持ちと、見たくない気持ちが入り混じってます(笑)

とりとめのない話題でしたが、当店からの近況報告は以上です。
気温の変化の激しい日が続きそうですので、
お身体ご自愛ください。