古糊の水換え2023
今年もこの季節がやってきました。
年に一度の、古糊の状態確認の時期到来です。
2018、2019、2020、2021、2022の投稿も合わせてご覧ください。
今年も、大寒の日である、1月20日に古糊の状態確認と、
水交換をしましたので、そのご報告です。
今年は写真全てモザイクなしです。
ご気分を悪くされたらごめんなさい。

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まずは、一番古い甕から。
2018年に作った糊です。

封を解いて、さっそく開けてみます。

例年とそれほど違いはない感じ。
臭いも特にありません。
表面のカビの層だけバケツに捨てます。

カビの層を捨てた甕の中はこんな感じ。

水をすべて捨て、表面のどろどろした部分も削ぎ取って捨てます。

カビのない、綺麗な部分だけ残しました。
ここに再び水を張ります。

蓋を閉めて、和紙で封をしたら、今年の水換えは終了です。
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続いて、こちらの2つの甕。先ほどの甕より少し小ぶりです。

2020年製の糊が腐ってしまったことを受け、
昨年(2022年)の糊炊きで製作した糊は、
この小ぶりな甕2つに分けて、寝かせ方も変えてみることにしました。
どちらかが腐ってしまっても、もう一方が残れば、
との想いです。
片方は、先ほどの甕と同じで水を張って寝かせました。
もう片方は、水を入れず、手拭いで蓋をして寝かせました。
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では、さっそく開封。
まずは水を張っている方です。

カビがありません。。そのくせ、ものすごい臭い・・。
この感じ、以前の腐ってしまった糊の状態とそっくりです。
とりあえず、腐ってない部分はないか、
中の方まで手を入れて掻き出してみます。



中の中までドロッドロ。臭いもひどいです。
残念ながら2020年製の糊と同じで、腐ってしまったようです。
原因はわかりません。
入れている水も、甕を置いている環境も、
2018年製の糊と何も変わらないのに。
ということは、昨年作った時に、何らか問題があったのでしょうか。。
だとすると、もう片割れの甕も、寝かせ方こそ変えているけれど
駄目になっているかも。。
とにかく、確認してみます。
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カビ?らしきものは生えています。臭いもあまりしません。
良い兆候?
表面の手拭いを取ります。

甕の中はこんな感じ。

中は大丈夫でしょうか。
表面の傷んでいそうなところを手で取ります。

うーん、、中の方までユルユル。
うまく出来ている2018年製の糊とは明らかに違う感じ。
腐ってしまった糊に近い感じです。
やはりだめなんでしょうか。
でも、先ほどの甕の糊よりは、まだ少しマシな感じがします。
臭いもきつくないですし。
というわけで、一縷の望みをかけて、1年間寝かすことにします。


手拭いで蓋をして、甕を閉じます。
来年、ちゃんと生き残っていることを祈っています。
