書道展覧会でのパネル展示
当表具店では、書道展覧会の出展のお手伝いをしております。
一口に書道展と言っても、
公募展、個展、グループ展、社中展と、
様々な形式があります。
公募展では出展形式に細かく規定があり、
ほとんどの場合、額装での出展が指定されています。
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一方、個展、グループ展、社中展の場合、
額装以外の形式での出展をご希望される場合も多々あります。
(書道展の主催を検討中の方はこちらのページもご参照ください。)
最近特にご要望が多いのが「パネル」での出展です。
当ブログで、パネル仕立てのお仕事のご報告を度々していることも
あるのでしょうか。
パネル装の一番のメリット、それは、書道展後にそのままのかたちで
ご自宅に飾ったり、お知合いの方に贈ったり出来る点です。
額装ですと、マット(縁と作品の間の部分)は、一色の裂(もしくは紙)で
仕立てるのが一般的です。
対して、パネル装の場合、数種類の裂や紙を使ってお仕立てすることで、
インパクトがあって、おしゃれな仕上がりにすることができます。
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当表具店では、パネル仕立てのご希望があれば
作品に合わせて、デザインのご提案を致します。
当店のブログを見ていただいていて、
「ブログに載ってたパネルのようなデザインにして欲しい」、
と言われることもあれば、
「贈る人の趣味に合わせたデザインを考えて欲しい」
ということもあります。
「大好きな映画の雰囲気でデザインして」や、
「結婚記念」「誕生日祝い」「新築祝い」「出産祝い」などなど、
ご依頼は様々です。
当ブログをご覧いただいている方はご存知かと思いますが、
「デザイン」して欲しい、というご要望がある場合、
当表具店では、パソコン上でデザインを作成し、ご提案致します。
基本的には裂+紙、数十種類からお選びいただけますが、
もし、どうしてもご希望の素材がない場合は、
裂の買い付けに行くことも致します。













いずれも、近代書道芸術院様主催の展覧会、
第47回近代書芸院展にて、ご依頼いただいた作品です。
毎年7月に開催されております、近代書道芸術院様の社中展、
近代書芸院展では、毎回パネル仕立てのご依頼を多くいただいております。
過去の近代書芸院展でのパネル作品はこちら。





















上記はいずれも、小型のパネル仕立てですが、
以前のブログでもご紹介したような
大型のパネルのお仕立ても承っております。



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写真をご覧いただくとわかるかもしれませんが、
私がデザインする場合、
基本的には無地の裂を組み合わせて作るようにしています。
表具(掛軸)用の柄のある裂を使いますと、
どうしても床の間・和室の雰囲気に合うデザインになってしまい、
リビングや玄関など、
現代的なお宅の雰囲気にマッチしないことが多いのです。
ですが、もちろん、伝統的な日本家屋にお住まいの方や、
和室に飾りたい、という方には、
趣のある和柄の裂地を組み合わせて、
飾る空間に適したデザインをご提案することも可能です。
あとは、昔着ていた着物、思い入れのある着物の生地を
使いたい、というご要望もあります。
柄物の着物生地を組み合わせたり、
柄物と、無地の裂を組み合わせたり、
いろいろなご提案ができます。
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最後はちょっと変わり種。
書作品のないパネル仕立てです。
これだと先述の「思い入れのある裂」だけをパネルに仕立てる
こともできます。
もちろん、着物じゃなくて、Tシャツ、手拭い、ハンカチなどでもOKです。









当表具店の一番の強みは、
ご要望に応じてデザインのご提案が出来ることだと
自負しておりますので、
ご希望がありましたら、是非お気軽にお問合せください。