当店周辺の今昔
先日投稿しました県展についてのブログで、
思いがけず発見した、
とても興味深い写真が多く、
いろいろ見ていたら、県庁周辺の写真に
当時の武笠表具店(の裏側)が小さく写っているのを発見しました!
それがこの写真。

1966年(昭和41年)に完成した埼玉会館から撮影したものと思われます。
当時の武笠表具店は、この赤線の2階建ての建物の1階でした。

現在の状況をGooglemapで同じアングルで見てみると

赤点線のビルの1階に今の武笠表具店があります。

1966年時より1軒分右にずれた位置になっています。
周辺に高層マンションが建った関係で見通しが良くないですね。
左上に、頂上が見切れていますが富士山が見えてます。
県庁は耐震工事によって、当時よりだいぶごつごつしています。
ちょっとアングルを変えてみると。


1966年の写真で「太陽生命」となっている看板(水色の線)が
形はそのまま現在は自由民主党に変わっていることがわかります。
ですが、建物自体は現在の自民党(緑色の線)と、
その右横のあすか信用金庫(緑色の線)は
当時から変わっていないことがわかります。
※あすか信用金庫は2021年に解体されました。
さらにアングルを変えてみます。

赤点線が、現在の武笠表具店の場所。
赤実線は1966年時点で武笠表具店があった場所です。
そんなこんなで、県展の歴史について調べていたら、
思いがけず、当店周辺の昔の雰囲気を知ることのできる写真に
巡り合うことができました。
◆
と、ここで満足して終了しても良かったのですが、
広大なネットの海に、他にも昔の当店の様子をうかがい知れる
写真はないものか、と思ってしまいました。
そこで、いろいろと検索を繰り返したところ、
出てきました!
1958年の当店周辺の写真です。
(管理者さんに快く掲載許可いただきました。)

現在の同アングルの写真はこちら。

当店の場所は赤線の箇所です。

先ほどの1958年の写真で、「武笠表具店」の店名を確認することができます。

写真が撮影されたのが1958年なので、
私の父(三代目、武笠由一、1948年生まれ)は10歳。
父のかすかな記憶で、隣がパーマ屋、その隣が判子屋だったとのことでしたが、
その記憶もどうやら正しかったようです。
緑線がパーマ屋さんの看板?、
青線は判子屋さん?「照沼印房」と書かれているようです。

父のさらなる記憶では、この通りはその昔、
ドブ川が流れていたとのことですが、
1958年当時は、ドブ川はすでに埋められていたようです。
◆
今回、思わぬかたちで当店の過去を知ることが出来ました。
本来は当店が持つ写真で過去を知れるものがあれば
良いのですが、残念ながら今のところ
そういうものが見つかっていません。
当店は明治31年(1898年)には創業していたと伝えられていますが、
とすると、今年(2022年)で創業124年。
引き続き、過去の歴史を裏付けられる資料を
探していきたいと思います。