障子の張替え難航中
2021年も残すところあと2週間となりました。
相変わらず、障子・ふすまの張替えのご依頼を多数いただいております。

障子の張替えで大事なのは、新しい紙をいかにきれいに張るか、
ですが、それと同じくらい大事なのが、
今張られている紙をいかにきれいに剥がすか、
だと思ってます。
今回お預かりした障子は、その点、少々手ごわくて、
張られている紙がなかなかきれいに剥がれませんでした。
通常、表具師が障子紙を張る時は、
数年後の張替えを見据えて、
水気を加えれば簡単かつ、きれいに剥がせる糊を使います。
今回の障子は、お客様ご自身で紙を張られたようで
紙が剥がれないよう、木工用ボンドを
使って張られていました。
そのため、張替えの時に、紙がきれいに剥がれなかったのでしょう、
剥がれなかった紙の上に、新たに障子紙が張り重ねられた状態でした。


通常、半日で剥がせる量の障子を、
丸一日かかって何とかきれいに剥がすことができました。




100円ショップやホームセンターで簡単に障子紙が手に入り、
YouTubeで施工動画を見れば誰でも障子が張れる時代ですが、
大切なご自宅のインテリアを、
少しでも長くきれいな状態に保つためにも、
障子やふすまの張替えの際には、
表具師・表具店へ依頼することも是非ご検討ください。
