書道展の裏打ち作業
梅雨真っ只中の今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。
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当表具店は、7月の書道展(社中展)の
お仕事を承っており、その作業に取り掛かっています。
作品数が多いので裏打ちだけで大仕事です。


表装の基本となる裏打ち。
蒸し蒸しと暑い中ではありますが、
エアコンをつけると、色々と作業に影響がでるので、
冷房はつけられません。
汗だくになりながら、頑張ってます。

書の作品、当表具店でお預かりする時点では、
折りたたまれてたり、巻いてあったり、折れや皺のある状態です。
それをしっとりと霧を吹いて均一に湿らせ、
刷毛で撫ぜて、折れや皺を延ばしていきます。
紙に水が染み込み、折れや皺が延び、
ペターっとなったら、
糊をつけた裏打紙を慎重に作品の上に置き、刷毛でよく撫ぜます。
ここが一番重要で、置き方や撫ぜ方を誤ると、皺が出来てしまいます。
撫ぜた後は、仮張り板に張って乾かします。


一連の作業はとても神経を使う作業ですが、
乾いてピンと張った作品を見ると、
ホッとすると同時に、
なんとも言えない達成感があります(笑)
そんなこんなな裏打ち祭はしばらく続きますが、
熱中症に気をつけて頑張ります。